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声優業界でヒロインを目指す二人の女の子の物語「ヒロインボイス」漫画感想

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概要

「ひめゴト」の作者で男の娘が大好きだと明言している作者佃煮のりおさんによる
声優業界でヒロインを目指す女の子の物語「ヒロインボイス」
 
サブキャラだけど第2巻でしっかり男の娘が出てきて、本当にこの作者は男の娘が好きなんだなと思いました
でもこの漫画は男の娘は全くメインではありません
 
声優業界の厳しい一面にさらされながらも頑張る二人の女の子の物語ですよ
しっかりと作り込まれたストーリーです

ヒロインボイス: 1 (REXコミックス)

 

ストーリー

ヒロインに憧れる少女、山田乙女
小さい時に観た演劇の舞台のヒロインに憧れ、ヒロインになることを夢見ていた
 
高校で演劇部に所属し、いつか自分がヒロインを演じることを目標に頑張っている中、劇団のヒロインオーディションに推薦される
 
夢に見ていたヒロインになれるチャンスを得た乙女はやる気満々
しかし、実は乙女は演劇に不向きなアニメのキャラクターのような声をしており演劇部のみんなはそのことをおちょくっていた
 
そのことを知らずに一人前向きにヒロインになるべく頑張る乙女
 
オーディション当日
荻原スタジオと萩原スタジオを間違えてしまいアニメの収録現場に行ってしまうが、間違えていることに気付かず一人のキャラクターを無理やり演じてしまう
 
スタジオからつまみ出され劇団のオーディションは落選になったものの、持ち前のアニメ声の演技が評価され声優事務所にスカウトされる
 
後日、声優でもヒロインになれることを知った乙女は声優になることを決意
向かった事務所で乙女は、嘘のスキャンダル騒動で大手事務所から移籍してきた人気声優の綾瀬すずに出会う
 
何事にも前向きで声優としての才能に溢れた乙女と、繊細で傷つきやすく歌は上手いけど演技が下手なすず
そんな二人のリアル半分、ファンタジー半分な声優業界のお仕事漫画
 

感想

Amazonの読み放題サービスKindle Unlimitedにて1巻が読めたので読んでみました
そして面白かったので2巻買っちゃいました
 
アイドル声優だったすずがスキャンダルで傷つく様子とか、音響監督からの辛辣な評価とかがオブラートに包まずに書かれています
30万人の声優志望者がいる中で声優を仕事にできているのは1万人、声優の仕事だけで生計を立てている人は300人くらいとか
 
声優業界って楽しいことばかりじゃないよねっていうのをしっかり表現しつつ主人公の乙女がむしゃらに頑張る姿、くじけそうになってももう一度頑張ろうと決意するすずの姿が描かれていて、そんな二人を応援したくなる漫画です
 
はたから見ると楽しそうに仕事をしている声優の方々ですが、どの業界でも厳しい一面はあるのでしょうね
そんな厳しい現実を描きつつ二人の女の子が前を向いて頑張るお話はよくできていて面白いです
 
人気声優の戸松遥さんもこの漫画に共感したそうで、第2巻の帯にコメントが書かれています
 
また、作者の佃煮のりおさんは昔声優を目指していた時期があるそうで、しかも実際取材のために声優事務所の預かり所属までしたとのこと
声優業界を実際に目で見て体験した作者が描いた声優漫画ということですね
 
第2巻が発売し、第一部完結しました
第二部はまだ未定ですが、ぜひとも第二部を描いてほしいです
 
ちなみに、作者の佃煮のりおさんは男みたいなペンネームですが女性の方だそうです
 

情報

全2巻(第一部完結、第二部は未定)
月刊comicレックス(一迅社)にて2016年に連載された声優業界漫画
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