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地味で弱気な主人公で描かれた遠山えまさんの恋愛漫画「ココにいるよ!」感想

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概要

「わたしに××しなさい!」の作者、遠山えまさんの作品「ココにいるよ!」
 
遠山さんの恋愛漫画好きです
アニメ化しないかなぁ…

ココにいるよ!(1)

 

ストーリー

クラスメイトにすら名前を憶えてもらっていないくらい全く存在感のない中学二年生、隅乃ひかげ
 
ひまわりというハンドルネームでブログをやっていて、いつもブログにコメントをくれるKUROウサギ、メガPIGの二人が心の支えだった
 
勇気を出してクラスメイトとお友だちになろうとするひかげだが、弱気な性格のせいで周囲から一人が好き、あまり関わると迷惑になるんじゃないかと勘違いされてしまう
 
自分を見てくれる人がほしいと心から願った時、クラスの人気者、武藤日向にずっと見てたと告白される
 
日向のそばにいられるような人になろうと頑張るひかげ
しかし、人気者の日向に近づいたことでひかげは嫌がらせにあってしまう
 
酷く落ち込み、誰とも関わらない元の生活に戻ろうとするひかげにブログの中の友だちであるKUROウサギ、メガPIGから勇気をもらう
 
弱気で自己主張できない性格を変えようと決意したひかげは自身の思いをクラスメイトたちに伝え、嫌がらせによる誤解を解くことに成功
 
クラスメイトから受け入れられ少しずつみんなの輪に加わっていく
また、日向の幼馴染の三上輝の応援もあって日向との距離も縮まっていくが…
 

感想

あらすじとしては、弱気な女の子が人気者のイケメン男子に言い寄られるというコッテコテな少女漫画的な展開です
 
ありがちな話だけど中身は割と重いところもあり、みんなのトラウマ「班を作る」など
ところどころボッチの心の傷をえぐってくる場面がある作品です
それだけにボッチには共感できるところが多々ある良作でした
 
班なんて先生が勝手に割り振ってくれればいいのになんでそこだけ自主性を重んじるんでしょうね
 
まあそれはともかく
 
主人公は頑張るけど中々前に進めない怖がりな少女で、読む人によってはだめかもしれません
でも、友だちがほしいと思って勇気を振り絞って話しかけようとするところとか、コミュニケーション能力の低い人にはとても共感できます
 
本作の作者である遠山えまさんは三角関係とか四角関係的な恋愛のお話を描きますけど、最終的にハッピーエンドなのがとてもいいですね
この作品も途中から三角関係なお話になりますけどちゃんとハッピーエンドです
 
また、低年齢層向け漫画雑誌での連載らしく、主人公の心の成長をしっかり描いていて好きです
 
恋愛漫画すきー!な人、ボッチだけど明日から頑張りたい人におすすめです
 
単行本の表紙ですが、巻を重ねるにつれ人が増えてるのがいいですねぇ

 

情報

全5巻(完結済)
なかよし(講談社)にて2007年から2009年に連載された恋愛少女漫画
中学生、ボッチ、恋愛、成長、ブログの中の人が近くに…