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小説家東野圭吾さん作「天空の蜂」漫画版

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概要

現代の有名な小説家の一人、東野圭吾さんの小説「天空の蜂」
2015年にイブニングにて漫画化されました
 
すごく濃い内容が2巻に凝縮されています

天空の蜂(上) (イブニングKC)

 

ストーリー

航空自衛隊へ正式に納入される予定のヘリコプター「ビッグB」
開発班の一人だった山下は、ビッグBが機体として問題ないことを披露する領収飛行を行う日に家族を呼んで見学させようとしていた
 
飛行が間近に迫り最終準備に入っていた山下
しかし、突如ビッグBが天空の蜂と名乗る人物に乗っ取られ、飛行までの間退屈していた山下の息子が自動操縦されているビッグBに取り残されてしまう
 
開発班の手を離れ自動操縦されるビッグB
原子力発電所の原子炉の上空に飛び立ち、犯人から届く脅迫状
 
ビッグBには爆発物が積んである
日本にある原発をすべて停止しなければビッグBを原子炉に墜落させるという
 
子どもの救助と原発へのビッグBの墜落を防ぐことはできるのか
犯人の目的はなにか
 
政府、防衛省、原発を管理する人々、事件を映すメディア
様々な立場の人間のそれぞれの思惑が交錯する
 

感想

現代の有名小説家が原発の問題点について問いを投げつけた「天空の蜂」の漫画版
 
何がすごいってこれの原作になっている小説実は1995年に書かれたものなんです
 
東日本大震災以降、何かと原発について問う声は聞かれます
それを1995年にすでに小説という形で世間に投げかけていた東野圭吾さんの先見性はすごいですね
 
自分の周りにないものであれば議論にすらならないのが普通ですが、そうやって問題点を知らないふりするのが一番の問題であると作中で言っており、「沈黙する群衆」という表現で表しています
 
そういった表現力も、様々な問題点を一つの作品に収めているストーリー展開もすごいのですが、漫画の絵も作品の雰囲気にあっています
 
内容が年齢層高めのサスペンスなのでかわいらしい感じの絵とかそういうのは合わないんですけど
サスペンスにあった絵を描ける方が描いているので良いですね
 
ドキドキする展開を作り出しつつ、原発の問題点について考えされられる作品
これは漫画だけでなく小説版も読むべきだと思いました
 
もちろん漫画だけでも十分な内容です
小説だとちょっと重いなぁという方は漫画を読んでみてください

情報

全2巻(完結済)
2015年にイブニング(講談社)にて連載された漫画
原作は東野圭吾さんの小説
映画化もされました
とても濃い内容のサスペンス、原発について考えさせられる作品