蜘蛛の能力を受け継いだ少女と蟲たちのバトル漫画「アラクニド」
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概要
月刊ガンガンJOKERで連載されていた
蟲の能力を持った殺人鬼たちに
蜘蛛の能力で対抗する女子高生アリスを描いた
バトル漫画「アラクニド」
思った以上にシリアスな展開でしたが
面白いですよ
アラクニド 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
ストーリー
学校でいじめられている少女アリス
両親はおらず叔父と暮らしていたが
突如叔父が蜘蛛を名乗る人物に殺され
自身も殺されそうになるが
アリスが持つ先天性集中力過剰という精神疾患が発揮される
その精神疾患から
自身を殺そうとしていた蜘蛛に見込まれ
蜘蛛に殺しの技を仕込まれることになったアリス
短期間で異常なほど強くなったアリスは
人を殺し戸籍を奪い取る裏の組織に誘われるが
それを拒否する
それ以降組織の殺人鬼たちに
次々と狙われるようになる
アリスは身を守るため
カマキリ、アメンボ、サソリなど
次々と襲い掛かって来る蟲の能力を持った殺人鬼たちに
蜘蛛の力で対抗する
感想
女子高生×バトル×蟲という組み合わせです
ラブコメとかの方が向いてるんじゃないかな
と思わせるようなキャラデザから描かれる
バトルと蟲という意外性抜群な組み合わせは
発想の勝利です
絵と内容がミスマッチしているようでしてないというか
読み終わってみると
なんだかんだで合ってる感じです
ただでさえ不幸な少女が
殺人鬼に狙われるようになるという
不幸続きですが
蟲の能力を持った殺人鬼とのバトルは
見応え抜群です
実際に蟲が出てくるわけではなく
蟲の能力を持った人が戦うバトルものです
出てくる蟲は蜘蛛とかゴキブリとかカマドウマとか
あまり人に好かれないものばかりだけど
逆に、そんな能力もってるのか…と驚くわけです
漫画の中で蟲の特徴や習性、狩りの方法等
ところどころに解説が入っていて
ゴキブリってそんな特徴持てるの！？
蜘蛛すげー！！！
みたいなことを思いながら読めます
全14巻で完結してます
ストーリーは序盤以降ほぼ全てが緊迫した展開で
中だるみというか、ホッと一息つくタイミングがなく
最後まで一気に読破することをおすすめします
一気に読破できるだけの濃い内容がつまってます
シリアスな漫画ってあんまり積極的に読まないけど
この漫画は面白かったです
実はこの漫画
終わり方が中途半端というか
なげやりなんじゃないかという意見もあるんですが
個人的にはこれもありだと思っています
伏線も含め全てが理路整然としていて
完璧に終わってしまう漫画って
それで完結してしまうのですよ
その後のキャラたちの生き方などを
自分で妄想していくのも一つの楽しみだと
思っています
そういう意味で
終わり方って完璧である必要はないかと
続編が出るのが一番いいんですけどね
情報
全14巻(完結済)
月刊ガンガンJOKER(スクウェア・エニックス)にて2009年から2016年に連載されたバトル漫画
キャタピラーという外伝あり
女子高生、バトル、蟲の能力を持った人、裏の組織
