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圧倒的な熱量で描かれるゲーム制作魂「東京トイボックス」

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概要

ドット絵時代のゲームに熱中した世代から絶大な支持を得た作品「東京トイボックス」
 
10年も前の作品なんですね
テレビドラマ化もされました
 
全2巻の東京トイボックスですが
続編の大東京トイボックスの方が長いです
10巻まで出ています

東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

 

ストーリー

元大手ゲーム会社に勤めていた天川太陽
魂のこもったゲームを作るため独立しスタジオG3という会社を作る
 
しかし、資金がなくパチスロムービーなどの下請けで何とか会社を維持していた
そんな中、一人のOLが会社に派遣されてくる
 
キャリアウーマンとしての地位を気付いていたOLの月山星乃
セクハラ気味の嫌な上司に我慢しながら上を目指し結果を出していたが
上司の嫌がらせで弱小ゲーム会社スタジオG3への出向を命じられる
 
スタジオG3で出会った太陽と星乃
優秀で仕事に厳しい星乃と
品質向上のため仕様変更など頻繁に行い納期をどんどん延長させる太陽
 
言い争いの絶えない二人だが
突然ビックチャンスが訪れる
 
スタジオG3の唯一のオリジナルタイトル「サムライ☆キッチン」の海外版の話が持ち上がる
浮かれた会社メンバーたちだったが
話を持ち掛けたのは、昔太陽が務めていた大手ゲーム会社ソリダスだった
 
昔のトラウマがよみがえった太陽だが
星乃の説得でゲーム制作を承諾
 
ソリダスからの嫌がらせを受けながら
クオリティの高いゲームを作るために奮闘する
 

感想

昔ながらの会社にありがちな
社長の独断によるワンマン経営なスタジオG3
しかも社長の太陽はダメダメという…
 
会社としては全くもってアウトですね
 
とはいえこの作品の焦点は会社経営ではなく
作るゲームのクオリティとお金(経営資金)、納期の間で揺れ動く
ゲーム制作者の葛藤です
 
最高に面白いゲームを作りたい
でもゲームを作るためには資金がいる
時間が足りない
 
面白いゲームを作りたい太陽と
会社の経営を立ち直らせたい星乃
 
それぞれの立場で真っ向から言い争って
でも最終的にお互いの立場、考えを理解して
会社のために妥協しようとした太陽と
太陽の情熱を受け止めゲームのことだけ考えろと言う星乃
 
熱いですね
完全にブラック企業ですが
とりえが情熱だけって会社があってもいいじゃないですか
 
全2巻でこの熱量を出せる漫画ってそうそうないと思います
ドラマ化したのも納得です
これはいい漫画でした
 

情報

全2巻(完結済)
大東京トイボックスという続編あり
モーニング(講談社)にて2005年から2006年まで連載されたゲーム制作漫画
2013年にテレビドラマ化された
弱小ゲーム会社、ゲーム制作、情熱、仕様変更、お金とクオリティの狭間