意外とちゃんと将棋してた「りゅうおうのおしごと」漫画版
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概要
史上最年少で竜王のタイトルを獲得した少年に
女子小学生の弟子ができるというお話
ライトノベル原作で女子小学生が出てくるってだけで
ロリコン御用達作品と思ってました
将棋が好きだから読んでみたけど
正直全く期待してなかったわけです
実際のところ、ロリコン御用達作品なんでしょうけど
思ってたよりちゃんと将棋してたので全然良かったです
ストーリー
史上最年少の16歳4ヶ月で竜王のタイトルを獲得した少年、九頭竜八一
しかし、公式戦で中々勝てず勝率は3割にとどまっていた
ネットではタイトルを獲れたのはまぐれ、つまんない将棋と書き込まれ
竜王の名に恥じない将棋をと思えば思うほど守りに入ってしまい
負のスパイラルに陥っていた
そんな中突如現れた小学生の雛鶴あい
家に押しかけてきて弟子にしてほしいと頼み込んでくる
実力を試すことにした八一はそこであいの圧倒的な才能に気づき
あいを弟子として認める
あいを育て始めた八一だったが
八一を最強と思い込み純粋に慕ってくるあいを見てモヤモヤしたものを全て吹っ切る
「ししょうはぜったい勝つんですから弟子も勝たなきゃだめじゃないですか」
「あいにとって俺は最強のドラゴンキングだから…」
弟子のおかげでスランプを脱した竜王と
圧倒的な才能を持った弟子(小学生)による
本格派？将棋内弟子コメディが幕をあける
感想
将棋は好きだけどこの作品はライトノベル原作で
女子小学生がメインキャラという特定の層しか狙ってない設定なので
期待値低かったのですが思ってたよりずっと将棋でした
内弟子、十代のタイトル保持者、対局に空気清浄機を持ち込むなど
いたるところに将棋界のエピソードを元ネタにした話が出てきます
さらには単行本の終わりに作者の白鳥士郎さんのコメントにて
登場する公園や商店街は実在していて、取材のために何度も訪れたことを明かしています
今回のお話に出てくる竜王というタイトルも
いくつかある将棋のタイトルの中で
一番最年少という記録がかかりやすいと判断して
一番現実味のあるタイトルを選んだそうです
前作、のうりんでアニメ化を果たした作者です
しっかり取材して本作に臨んでいるあたり
プロとしての意識の高さが伺えます
また、監修は西遊棋です
西遊棋とは2013年に関西の若手棋士達が立ち上げた
新しい将棋の楽しみ方を提案するユニットです
ライトノベル原作の萌え要素の強いライトなお話と思いきや
しっかりプロ棋士が監修してらっしゃるわけですね
表紙の絵や設定だけで判断して読まないのはもったいないですね
情報
2016年11月時点で3巻発売中(未完)
原作はライトノベル
ヤングガンガン(スクウェア・エニックス)にて2015年から連載している漫画
将棋、内弟子、竜王、十代のタイトルホルダー、才能豊かな女子小学生、基本はほのぼの、時々熱い
