幼いころに交わした初恋の少女との約束は探偵になること「夢喰い探偵」漫画感想

別冊マガジンなどの講談社の漫画のレベルの高さに気付いた今日この頃

偶数月に発売する講談社の漫画雑誌、少年マガジンRに連載中のミステリー漫画「夢喰い探偵」

探偵少女と補佐役少年の物語

実家が書店を営んでいる少年、国谷一力は手伝いの一環として定期的に病院に雑誌を届けていた

そこで出会った少女アイリは一力と同じミステリー小説が大好きだった

仲良くなった一力とアイリだったが、アイリは難しい手術を控えていて不安でいっぱいであることを一力に打ち明かす

そのことを知った一力は病弱なアイリを元気づけるために約束を交わす

「なろうぜ探偵に。探偵になって一緒にいろんな事件を解決しよう」

一力の元気づけるための精一杯の思い付きだった

それでも少女は高校2年の春、一力の元に帰ってくる

探偵になるという約束を胸に抱き続けて

「なろうか名探偵に」

アイリの推理力で様々な事件を解決していくお話です

作者いわく、すらすら読めるミステリーとして作られたものとのこと

殺人事件のような重いものではなく、校長が大事にしていた盆栽が壊される、校内の敷地に生えている御神木と呼ばれる木に関する騒動、一力の本屋で起こった本の落書き事件といった、日常で起こった謎を解いていくというものです

探偵ものにありがちな、文字数が多くて漫画なのにすらすら読めないといったことはありません

しっかり謎を解き明かす説明はされているのに文字数はそんなに多くなく、漫画らしく絵で読者に分からせるよう工夫されていてすごくいいですね

事件の内容も、人の負の感情で引き起こされた事件は最初の一つしかなくて、解決後に後味の悪さを感じさせないようないい話が多いのも好印象でした

探偵ものは金田一少年の事件簿や名探偵コナン、探偵学園Qなど、絶対数が少ない割に長期連載に至る漫画が多いです

この作品も長期連載が狙えるだけのポテンシャルを秘めていると思います

一読の価値はありますよ

2016年11月時点で2巻発売中(未完)

少年マガジンR(講談社)にて2015年から連載されている少年漫画

高校、探偵、事件、ミステリー、探偵少女、走馬燈、病弱、主人公は補佐役

アニメマンガ好き