アニメマンガ好き

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ジャズでプロを目指す青年の苦労や葛藤を描く隠れた良作「Blow Up!」

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概要

今回取り上げるのは、かなり古い作品です
1988年〜1989年に連載された漫画「Blow Up!」
 
Blow Up!(1) (ビッグコミックス)

 

 

ストーリー

大学を中退したサックス奏者の菊地オサムはアルバイトをしながらプロを目指す
正社員として会社に勤務する大学の後輩や、やりたいことがあったのに仕方なく父親の会社を継いだ主人公の兄、情熱を失いつつあるジャズ界の巨匠、様々な人の取り巻く環境を見て葛藤をしながら自分の音楽を見つけていく
 

感想

全2巻完結と漫画の中では短い部類ですが、そこに音楽でプロを目指す人たちの苦労、葛藤、情熱、野心、あきらめといった思いが凝縮されていて読み終わった後になんとなくすがすがしい気持ちになれる作品でした
作者の細野不二彦は2005年にアニメ化されたギャラリーフェイクが代表作ですが、個人的には本作「Blow Up!」も隠れた良作であると思います
 
1980年代に連載された作品であるため、時代背景と本作の舞台がよくマッチしています
また、本作の絵はトーンを多く使用されており、全体的に少し背景が暗い感じになっていて、それがまた本作とマッチしていい雰囲気を醸し出しています
 
バトル漫画のような爽快感や友情や恋愛といったハートフルな内容ではないためそういった話を求めている人には向かないかもしれません
ただ、たった2冊だし古くても良いものは良いというのがよくわかる良作のため漫画好きならぜひ読んでほしい作品です
とはいえ十代くらい若い世代になると将来への不安や、自分で働いて生活しながら好きなことをやる大変さはまだわからない人が多いと思うので共感しづらい部分はあるかなとも思いますね
二十代以上の年代にはおすすめです
 

情報

全2巻(完結)
ビッグコミックスペリオール(小学館)にて1988年から1989年に連載された青年漫画
古い作品、隠れた良作、少し雰囲気が暗い、音楽