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炎の画家フィンセント・ファン・ゴッホと現実に抗うもう一人のゴッホ「さよならソルシエ」

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概要

今回紹介するのは宝島社が発行する「この漫画がすごい!」2014年オンナ編1位に輝いた少女漫画「さよならソルシエ」です
ひまわりなどの作者として現代でも有名な画家であるゴッホと、その弟テオドルスの生き様を描いた結構衝撃的な漫画です
 

 

ストーリー

権威と保守にまみれ、特権階級のみを対象にした芸術しか受け入れられていなかったパリ画壇
グーピル商会の支店長をしているゴッホの弟テオドルスは、画壇に認められない若い画家たちとともに権威に抗いながら兄のフィンセントが後世まで認められる偉大な画家になれるよう支援していくお話
 

感想

名前くらいは誰もが聞いたことがある画家ゴッホを影で支えた弟にスポットを当てた読み応えのある作品です
漫画ということでいたるところにフィクションを入れていると思われますが、弟テオが所属しているグーピル商会は実際に存在した商会のようですし、テオが唯一の理解者だったことやゴッホが人生のほとんどを弟に金銭的に支援されて生きていたというのも事実だそうで、事実とフィクションを織り交ぜた作品となっています
 
全2巻で完結する短い作品ですが、その中に色々凝縮しておりクオリティがとても高いです
詳しい時代背景等の説明口調はほとんどないため、ゴッホや絵画に全く興味がない人でも読めるよう工夫されています
 
雰囲気や時代背景等一風変わった作品ですので、人によって評価は分かれるかもしれませんが一読して損はない作品であると思います
王道は飽きたので少し変わった漫画が読みたいという人におすすめしたいですね
実際のゴッホの生涯について詳しい方、ゴッホファンには結構酷評なようですけど
 

情報

全2巻(完結済)
月刊フラワーズ(小学館)にて2012年から2013年に連載された少女漫画
宝島社が発行する「この漫画がすごい!」2014年オンナ編1位
情熱、絵画の歴史、斬新な切り口、最後も斬新、いい意味で予想外